インタビュー:代表取締役社長 矢野 大太 様

「近」を意識した薬局作り。
患者さんに一番近い薬局である為に日々工夫をされている、株式会社矢野調剤薬局の矢野大太社長にインタビューをさせて頂きました。

社長のご経験とご経歴をお教えください

数学と化学が好きだったので、理工学部で化学を勉強しました。当時、既に父が矢野調剤薬局を創業していたのもあり、薬学部進学も頭をよぎりましたが、最終的には進みたい方を選択しました。新卒で入った会社の研究職が私の求めているものと違い、1年半もしないで転職。次に入社した化粧品会社では長く研究開発の仕事に従事しました。前職も大変やりがいのある仕事だったのですが、長男としての責任感から当社を継承することを選択しました。きれいに退職する事を意識し、予定の1年前に、所長他限られた人に意思を伝え円満に退職。当社には2008年に入社しました。

研究職という立場では、会社経営のノウハウを学ぶような機会は少なかったのですが、大企業の組織やしくみ等は参考にする部分は多く、現在の経営に大いに役立っております。

当社以外を経験してから入社したという流れは、本当に良かったと思っております。

私が入社し先ず手掛けたことは、会社の内部を整備することでした。企業としてまだまだ未熟な部分が多かったので、その整備を徹底して行う事が重要だと考えたためです。

すぐに取り掛かったのは、IT環境・就業規則の作り直し・給与計算システムの導入・薬局店舗での在庫発注システムの導入等。
ここ2・3年での整備事例としては、本部に業務推進部を立ち上げ、現場に精通した薬剤師を本部に配属。やはり薬剤師ではない私では十分な対処ができない現場視点から現場の問題点を明確にし、改善していくことを目指しました。患者さん満足度の向上はもちろんですが、現場の従業員が納得感を持って本部からの指示を受けられる社内体制を構築するようにしております。

また、入社後すぐに感じた評価制度の必要性。当時は見送るしかない状況でしたが、最近になってやっと実現できました。従業員に対する動機づけや新規採用時の給与など、適正な処遇決定に役立っております。

会社の特徴を教えてください

一番の特徴としては、主婦層の薬剤師が多く、そういった方々が働きやすい環境であるということです。

1988年に創業した際は、父が経営者・母が薬剤師という最少人数から始まりました。規模が拡大すれば、当然新たに従業員を雇用しないと成り立ちません。最初に加わっていただいた従業員は、母と年齢も近く同じ薬学部出身の方。当時は同様に友人や学友が薬局の中心メンバーであったことも、現在に至る主婦層が多い職場であるという伝統に起因するのかもしれません。家庭をお持ちの女性従業員が多いため、正社員以外に準社員制度を整備。家庭と仕事の両立ができる環境を構築している点は、勤務される従業員の皆様にとって魅力ある部分だと評価をいただいております。

次に強調したい特徴としては、喫煙者が一人も居ない会社であること。健康を提供する立場にある調剤薬局において、非喫煙者からの発信の方が説得力も増すのではないでしょうか?当社としては“出勤から退勤までの禁煙”のみでなく、全面的な非喫煙者であることを、従業員に求めております。

ある薬剤師の従業員は、前職の薬局の休憩室が煙でモンモンしていたからと、それを理由に当社に転職し実際に在籍しております。当社の禁煙についての周知が、進んできていると喜びを感じつつ、今後はさらにアピールしていく必要性も感じております。

ビジョンと方向性について

出店についてはドミナント戦略を主眼に置いております。従業員の管理についてもサービスについても、現在の会社規模を踏まえて目の届く範囲で行うことが効率面・運営面上メリットが高いと判断しておりますので、今後もエリアを絞った出店を中心にしてまいります。地域の薬剤師を雇用し地域に根付いた薬局を作ることが、かかりつけ薬局につながる一つの要素ともなるため、出店及び雇用の基礎としております。もちろん、当社の拡大ペースに合わせながら当社出店エリア以外でもあっても新規開局を行う事はやぶさかではありません。

時代背景を加味しての中期経営計画としては、先ずここ5年は会社の基礎固めを徹底して進めたいと思っております。まだまだ整備しなくてはいけないことも数多くありますので、前述した業務推進部や、最近強化している人事部などとともに、会社を日々改善させていきます。そして次の5年では、勢力的に店舗展開できる体制を構築して行きたいと考えております。

どんな薬剤師を求めていきたいか

薬剤師という職に就く人達に対する私の持つ人物像は、真面目な方が多いという事です。一生懸命に知識を習得しようとする方が多く、決められたルールをきちんと守り行動する方が多いといったイメージです。そこに柔軟性や応用力を組み合わせ、患者さんが今何を行って欲しいのかを、表情や言葉のトーンなどから場面毎に判断し行動出来る薬剤師。調剤薬局というのは、医療機関であると同時にサービス業であると意識すべき。つまりファーマシューティカル・コミニュケーション。両方を兼ね備えている・もしくは将来そうなるように向上心を持っている、そんなバランス感覚のある方々と一緒に働いて行く事が理想です。

今後は「かかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」という存在が求められていく時代に突入していきます。患者さんに矢野調剤薬局のファンになってもらうためには、知識レベルが高いだけではなく患者さんが求める事を察知し対応できる、また、患者さんからいつでもそばにいてほしいと思って頂ける雰囲気をもっていないといけません。そのような薬剤師の皆様と一緒に働いていきたいです。

御社の薬剤師の雰囲気・特徴を教えてください


もちろん様々な方がいらっしゃいます。ただ全社的に見て当社の薬剤師の特徴としては、責任感の強い方が多い事と、相手の立場に立った考え方のできる優しい薬剤師が多いと感じます。全体としては、おっとりした感じもあると言えるかもしれません。私も薬局へは頻繁に足を運びますが、そのような薬剤師が多いために、現場の雰囲気は良いと自負しております。この雰囲気は守って行きたいと思います。

当社は新しい薬剤師はもちろん、勤続年数が長く20年を超える薬剤師もいらっしゃいます。新しい人が吹き込んでくれる風に、勤続年数の長い人が持つ安定感。両者のミックスがプラスの相乗効果を生み、それが患者さんに居心地の良さを提供する形になっています。

また先程、主婦層が多いと申し上げましたが、主婦と一言で言っても、子育てが一段落している主婦と、真っ最中の主婦とが混在しています。シフトを組む上では、後者だけでは成立しません。前者を積極的に採用しつつ、現実的には男性薬剤師比率ももう少し上げていく必要もあります。もちろん今までうまくまわっていたという事実を無視することなく、当社の雰囲気を劇的に変える事はしないよう注意しつつ、かつ組織としても無理のない店舗配属を実現していきたいと思っております。

今後生き残っていける薬局とはどのような薬局だとお考えでしょうか?

まず、調剤薬局という観点ではなく業種を問わず企業としてみた際に、きちんと経営が成り立ち社会に貢献し続ける事が、企業に課された使命である事は改めて言うまでもありません。薬剤師の皆様ならご存知と思いますが、日本全体で調剤薬局の経営は転機を迎えております。今までと同じ感覚で経営していては、存続が難しくなる薬局も出てくる時代に入ってきました。進むべき方向を会社が間違えず、そして実行し進んでいける企業である必要があると考えます。すなわち、本部や経営者の責任は重要ということです。

経営者はもちろん、高い意識を持った従業員を育成することが、将来にわたり繁栄していく企業の必須条件の一つだと思います。
最近よく耳にする『従業員満足(ES)なくして顧客満足(CS)なし』という言葉。従業員満足度が高い会社を創り、従業員満足度の高さが直接的にも間接的にも、仕事や接遇の質を向上させます。そして最終的には、患者さんの満足度も上がっていく。そんなサイクルができている会社が生き残っていくのだと考えております。

調剤薬局という観点に絞り込んでいくと、先程も申し上げましたように「地域のかかりつけ薬局」を目指すことが生き残っていく方法の一つだと思います。かかりつけ薬局を目指した結果が患者さんのリピートに繋がると考えておりますので、リピートして頂ける患者さんを増やすことが、生き残る薬局(薬剤師)の条件だと確信しております。

そのためにどうしたら良いのか?経営者や本部からの指示を実行するだけでなく、患者さんのニーズを感じ取り、サービスを向上させるアイデアや提案力を思いつけるよう、各従業員が常に適度な緊張感を持って仕事に臨んでいるような職場・そういう人材が沢山在籍しているという事も、生き残っていく薬局という意味で重要な要素だと強く感じます。

最後に求人について教えてください

現在店舗は川崎市、横浜市、藤沢市、東京の稲城市に全8店舗展開しております。主婦の方やご家庭の事情等で勤務条件に制限が出てしまう方のための準社員制度もございますので、配属店舗や勤務条件については、まずはご相談ください。出店については出来る限りドミナント形式を執って行く方針ですので、ご自身のお住まいの地域で長く働いて行きたいという方は是非お声掛けください。

もちろん、当社展開エリア外にお住まいの方でも大歓迎です。志を共にし、「地域のかかりつけ薬局」「かかりつけ薬剤師」を一緒に目指して行ける方のご応募をお待ちしております。

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